盛り加減(川柳クリップ#79)

迷ったら海の匂いのする方へ いよいよあの日本の最新技術が全米進出?! というのはプリントシール機の話。 朝日新聞の記事によれば、この12月から日本の大手メーカーのシール機(俗にいうプリクラですがプリクラは他社の商標)が米国に登場、まずはハリウッドの大型遊戯施設に置き、来年2月以降、全米での設置を目指しているそう。 ただし置かれるのは、日本で人気のデカ目や小顔の加工は控えめにした「現地ニーズ..

名前と出会う(川柳クリップ#78)

印泥のしめり仮の名のしめり 前回に引き続き名前の字の話。 あれ以来、私の周囲では名前の字について、ちょっとした盛り上がりが続いておりまして。 前回もふれた橋大輔くんの「」のように旧字体でなくとも、間違って書かれることはままあるわけで、たとえば友人の場合。 彼女の名前は「裕子」で、裕の字は正しくは「ころも偏」。 「でも、手書きだと『しめす偏』で書かれちゃうことが多いの..

ハシゴダカ(川柳クリップ#77)

決断が輝く山盛りのサラダ パソコンで仕事の合間にネットニュースをチェックしていたら、 「橋大輔選手引退」 目にした途端、いきなりきゃーっと悲鳴が聞こえた。 というのはあくまでも空耳であったのだが、声の主は熱狂的なスケートファン、ことにも橋選手を全国各地に追っかけしていた友人。 仕事を持ちつつ、ここ何年かは余暇もお小遣いもスケートに注ぎ込んでいるといっていた彼女、ショックは..

哲学の芽生え(川柳クリップ#76)

軋みつつ天使飛び出す時計台 夕暮れのスーパー。 不安定な気候続きで野菜、まだまだお高いなあとブロッコリーと睨めっこしていたら、顔見知りの女の子が駆け寄ってきた。近所に住む小学2年生のTちゃんである。 「ねえねえ、見て。今日長袖!」 あ、ほんと。いきなり涼しくなったもんね。 「でさ、でさ、お母さんになんて言われたかわかる?」 え? 「お洒落先取りやねって!」 ニ..

記憶の花(川柳クリップ#75)

水中花ひとり遊びに声たてて 「申し訳ございませんが当店ではお取り扱いしておりません」 あー、ここにもだめかーと受話器を置く。 さがしていたのは水中花。 ご存じあの「水の中に投じるとぱっと水を吸って開き、美しく草花のかたちになる造花」である。 見た目にも涼しげで、まさに夏の風物詩。 幼い頃はこれでよく遊んだっけ。 まあ確かにここ何年も見かけないなあと思いつつ、ウチの界..

試着室(川柳クリップ#74)

ワンサイズダウン籠からすり抜ける 夏物を買い足しに、行きつけのショップをのぞく。 店頭には「今日から再値下げ」の表示あり、なかなかに混んでいる。 ウィンドウには安室奈美恵のパネル。 スーツ姿でキメていて、すなわちこちらは安室奈美恵をイメージキャラクターに打ち出すキャリアブランドだが、平日の昼間ということもあってか、店内を物色しているのはほとんど40代、50代、さらに60代とおぼしき主婦っ..